プロテクト・ストーリー?



「何してるんすか?
私がお風呂行く前と全く同じ態勢で。」




「………っ………!」



ボーっと考えていたら気付いたら
海が風呂から上がって、俺の前にいた。



「何でもねーよ。」



「何でもないわけないでしょ?
1時間もそのままの状態で
何してたの?」



……………げ。



俺、バカだろ。
1時間も海のコト、
考え込んでたとか…。



そんな風に自分を貶(けな)していたが、
それからすぐに危機的状況に
陥っていることに気が付いた。



………ナニ、俺、
海に問い詰められてるじゃん?



ココで
―可愛い海のコトを考え込んでましたー。
―だなんて本当のことを述べたら、
自分の気持ちを
暴露するようなものだし。



でも、ココで、
『海には関係ない。』
―だなんて、言えないし。
(バリバリ海に関係あることだし。)



第一、今、しらばっくれようとしたが、
結局、無駄だったじゃねーか。



どうしよう。
そう言ったって、
選択肢は一つしかない。





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