プロテクト・ストーリー?
「お帰りなさいっ!!!」
―成績表をもらって帰って参りまして。
現在、午後7時でございます。
「オメデト。」
にっこり優しく笑いながら
私の頭を撫でながらリビングに向かう蒼。
「えっ、えっ?
何で留年免れたってわかったの!?」
「留年だけじゃなくて、
俺が設定した目標点数もクリアしたんでしょ?」
そう言いながら、
ネクタイを緩めて首元のボタンを外す
蒼はクラクラと酔いそうなぐらい
色っぽくて艶やか。
―って!!そうじゃなくて!!!
「何でわかったの!??」
「海の様子見たら、一瞬でわかるさ。」
そう言って、
当たり前だろと付け加えて笑った。
…そ、そんなに見られてる!?
私が!?蒼に!?
そう思うと嬉しいような恥ずかしいような
気持ちになって、心拍数が急上昇した。
―けど。
「海、わかりやすいから。
顔に感情出るしね。」
―そう言われた。
ですよねー!!!
ただ、単に私がわかりやすいとです。