プロテクト・ストーリー?


「お帰りなさいっ!!!」



―成績表をもらって帰って参りまして。
現在、午後7時でございます。



「オメデト。」



にっこり優しく笑いながら
私の頭を撫でながらリビングに向かう蒼。



「えっ、えっ?
何で留年免れたってわかったの!?」



「留年だけじゃなくて、
俺が設定した目標点数もクリアしたんでしょ?」



そう言いながら、
ネクタイを緩めて首元のボタンを外す
蒼はクラクラと酔いそうなぐらい
色っぽくて艶やか。



―って!!そうじゃなくて!!!



「何でわかったの!??」



「海の様子見たら、一瞬でわかるさ。」



そう言って、
当たり前だろと付け加えて笑った。



…そ、そんなに見られてる!?
私が!?蒼に!?
そう思うと嬉しいような恥ずかしいような
気持ちになって、心拍数が急上昇した。



―けど。



「海、わかりやすいから。
顔に感情出るしね。」



―そう言われた。



ですよねー!!!



ただ、単に私がわかりやすいとです。



< 111 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop