プロテクト・ストーリー?
「んで、何点だったの?」
「あ、そうそう!!
数学(Ⅱ+B)が、98点!!
理科(化学+生物)が、95点!
社会(地理+歴史)が、91点!
それで!それで!
英語が、85点!
国語(現代文+古典)が、80点!」
「マジか。
国語、色んな意味でギリギリじゃねーか。」
「そーなの!!
点数聞いて驚いちゃった!!
本当、良かった!!」
「そうか、そうか。
けど、合格は合格だ。
よく頑張ったよ、おめでとう。」
―――嗚呼。どうしよう。
私の心と身体が限りを知ることなく、
蒼に惚れてゆく。
気持ちは、止まらない。
こうやって、
蒼に笑いかけられる度、
頭を撫でて貰える度、
誉められる度、
……………そう思う。
「ハイ、約束のモノ。」
そう言って目の前に差し出された箱。
「御褒美だよ。」
―そう言って蒼は、
最上級に甘い笑みを浮かべた。