プロテクト・ストーリー?
キラキラの輝き。蒼SIDE
―俺、岬 蒼が、漣 海に出逢ったのは
彼女が死にかけていた時だった。
―身体的に。
言ってしまえば、今も精神的には
死にかけているのかもしれない…。
5ヶ月前の大事件に
海は巻き込まれていた。
大学院を卒業し、
医師の国家試験を合格した俺は、
2年間の研修医生活を終え、
レジェンドの医師として
働き始めた矢先の出来事だった。
俺は、上司たちに呼び出され、
状況を聞いて慌てて病院へやってきた。
その時に運び込まれた16歳の女の子。
身体の損傷はものすごく酷く、
今にも死にそうだった。
―だけど、その子はまだ、
息をしていた。
だから、なんとか、
この子の命を紡ごうと
必死に出来る限りのことをした。
―その結果、なんとか、
彼女は命を繋ぎ止め、
5ヶ月経った今では
信じられないくらいの回復を遂げた。