プロテクト・ストーリー?
幸福的な日常。 蒼SIDE
―朝、起きたら、隣に海が居なかった。
―嘘だろ!!?
やっと捕まえたのに…。
漸く、傍にいられるようになったと
思ってたのに…。
―昨日は、幸せだった…。
海が俺を頼ると言ってくれて、
弱っていたからかもしれないけど、
抱き締めても、嫌がらなかった。
それどころか、
安心したみたいに俺の腕を掴んでいた。
夜空を見ながら、
俺は幸福に包まれていた。
―それなのに。
朝起きたら彼女が、
俺の隣から居なくなって
慌てて寝室を飛び出した。
「あー、おはよう。」
―慌てて飛び込んだリビングルーム、
に、繋がるカウンターから
声をかけられた。
「あ、ああ………。はよ。」
海はキッチンにいた。
―焦り過ぎ、余裕なさ過ぎだろ、俺…。