プロテクト・ストーリー?



「はい、食べよー!」



そう言われて、俺も席に着く。



「今日の朝御飯は、
ご飯とお味噌汁、鮭と玉子焼き!
ちょっと定番過ぎた?」



「いや?十分だよ。
てゆか、十分すぎる。旨いし。」



海が説明してる間に
俺は、我慢できずに食べ始めている。



海は飯について何かと気にするが、
俺にとったら、十分過ぎる。
忙しいし、やる気出ないから、
いつもはこんな、
ちゃんとした食事できないんだってば。



「そっか。良かった。 」



そう言いながら、頬を赤らめ、
嬉しそうに笑う海。



―嗚呼、可愛い。
そう思いながら俺はついつい
海に見惚れてしまう。



「何?なんか、付いてる?」



きょとんとしたように首を傾げる海に
俺は、気付かれたと頬に熱が集中する。



「海が、可愛いなーって。」



自分だけじゃ、悔しいから。
本音を溢してみると、
案の定、海も顔を真っ赤にした。



「お世辞はいいから!!
早く食べよう!!」



誤魔化すように、
海は口を開いてご飯を食べ始めた。



―二人とも、顔が真っ赤なままで。
今日の朝食は終わった。



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