プロテクト・ストーリー?
「(sinΘ+cosΘ)は………、ふにゃっ!?」
「『ふにゃ』だって。かーわい。」
あれから、
みんな、勉強を教えてくれた。
今は カレーを作りながら猛勉強中。
―だったけど。
蒼が帰ってきたらしく、
いきなり、耳を甘噛みされて、
奇声をあげてしまった。
「お、おおお帰りなさいっ。蒼!」
「ただいま。」
そう言って、私の髪の毛に手を絡ませる。
―どどど動揺しないようにしよう。
『襲っちゃえ☆』
―なんて、歩詩が変なコト言うから、
意識しちゃうじゃん!!
なんか、私、変態みたいでヤダ!!
っていうか、
私、蒼のコト、好きでもないのに!!
…好きじゃないの…?
じゃ、なかったら、何で、
蒼といると、安心するの?
―何で?―
「どーした?熱でもあるのか?」
「へ?」
「顔、赤いぞ?」
「だだだだだだだだだだ大丈夫。」
「何、テンパってんの?」
―そう言って、クスクスと笑う蒼。
ドクン。
―鼓動が強く打ちつけた。