プロテクト・ストーリー?


「テンパってないッス。」



「そう?」



そう言う蒼の表情はなんだか、
私を面白がって、楽しんでるようで…。



…くそぅ…。
年下だからって、バカにしやがって…。
自分が賢いからって、バカにしやがって…。



「あ!!!そうか!!」



「ん?」



「お願い!!!勉強教えて!!蒼!!」



蒼は国立の医学部出身。
高校も信じられないレベルを誇る
超進学校出身。



この人に教えてもらえれば、
問題は何一つない!!!



神様、仏様、信じたことないけど、
ありがとう。



この人に出逢えたことで、
私の留年ロードはなんとかなりそーだぜ!!



「勉強?」



「うん!!!」



「どーして、また、急に?」



「実はね………、」



―私は、事情を全て話した。



「なるほどねー…。」



「ってことで、
よろしくお願いします!!!」



「いいよ。
でも、条件がある。」



「な、何?」



―蒼の悪巧みは正直、怖い。
だけど、この際、何でも聞いてやるぜ!!



「ゲーム形式での勉強だ。」



「へ?」


―こうして、
最高の仲間+最強の教師で
海留年救出プロジェクトはスタートした。



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