プロテクト・ストーリー?
「正解。」
「よし!!」
「海、そんなに俺にキスしたくない?
俺とキスしたくない?」
―そう言いながら、
シュンと落ち込んだ表情をして、
私の目を見つめる。
―な、なななな、
なんて、可愛いの!??
まるで、捨てられた仔犬のように、
ウルウルとした瞳を私に見せる蒼。
なんだか、私が悪いことしてるみたいに
罪悪感に包まれそうになる。
―いやいやいや!!!
私は悪くない!!悪くないけども!!
「そ、そーゆーわけじゃないよっ?
だだだけど、
私にはそーゆーの、
まだ、早いなーって思うし、
私、男の人にあんまり免疫ないから、
どう、対応していいか、わかんないし…。
それに、キスとか、
どうしたらいいかわかんないっ。
恥ずかしすぎて、できないよっ。 」
―これが、今、私の、正直な気持ち。
お願い!!
素直に話したから、どうか、勘弁して!!!
―蒼が考え出したルール。
…それは…、
【一度、蒼が私に勉強を教え、
その後、確認のためにミニテスト。
そのミニテストで満点を取らなければ、
私が蒼にキスをしなければならない。】
―という、鬼畜ルール。
ってなワケで、
私は全力で理解、記憶しています!!!
その甲斐あってか、
今のトコロ、全問正解毎回満点中!