プロテクト・ストーリー?
ひとりぼっちと声の夜。海SIDE
―コツコツ。カリカリ。ソワソワ。
―コツコツ。カリカリ。ソワソワ。
―コツコツ。カリカ………、
「あああー!!!
集中できないいい!!!」
昼間は、みんなに勉強教えてもらって、
帰ってきたのは、夕方19時。
今までなら2、3時間ぐらい
早く帰ってくるんだけど、
今日は蒼がいないから、
そんな時間まで一緒に
勉強させてもらった。
それから、テキトーな夕飯
(一人だと作るの、面倒になるね。)
を済ませて、家事をして、お風呂に入り、
いろいろしていて20時30分。
それから、勉強していたが。
30分経っても、未だ、
集中できない。
全く集中できない。
―理由は、わかってる。
…蒼が私の傍にいないから…。
蒼がいないから、
私は、落ち着かなくて集中できない。
居たら、意地悪するし、キスしてくるし…。
けど、居ないとものすごく、
寂しさを感じる…。
―それに、キス。
今までは、
慣れないし、恥ずかしかったし、
ファーストキス奪われた!!
とか、思ってたけど、
…今は、蒼にされるのが、
なんだか嬉しくて、幸せを感じるんだ…。