プロテクト・ストーリー?



「バスケしようぜ!!
1on1しようぜ!!」



バッティングを1時間程度楽しんだ後は、
まるで、少年のように、
爽やかなニコニコした笑顔を浮かべ、
バスケットコートに向かう蒼。



私の気分転換のために
此処にきたみたいなこと言ってたけど、
実際、蒼の方が
楽しんでるんじゃないかと思う。



………でも、本当に感謝してる。
私も、勿論、楽しませてもらってるし、
スッキリして、気分転換にもなった。



「はいはい。」



笑いながらそう答えると
嬉しそうに笑みを浮かべる
無邪気な蒼がいた。



――――――――――――――――――――――



「海、バスケ上手くね?」



「小学校の時、4年間ぐらいしてたから。
中学生に中高一貫の女子校に入学してから、
バスケ止めちゃったけどね。」



「へー。
俺、中学まではサッカーやってたよ。」



「あー!わかるー!!
そんな雰囲気だ!!」



「だろ?」



―こんな他愛もない会話が
愛しくて幸せで仕方ない…。



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