プロテクト・ストーリー?



「今日はありがとう!!」



その後、テニス、バドミントン、卓球、
その他諸々のスポーツを楽しんだ私たち。



結局、夕食も
お洒落なイタリアンレストランで
ご馳走になった。



「どういたしまして。」



そう言いながら片手でハンドルを切って、
綺麗にマンションの地下駐車場に車を
駐車させた。



―そして。



「………っ………?」



私の方を向いて、
私の顎をクイと持ち上げだ。



「その代わり、“御礼”もらってい?」



―何故だか、
切なそうな苦しそうな表情をする蒼。



「い、いよ?
気分爽快だったし!
いっぱい楽しませてもらったし!」



何気なく、出来るだけ元気な声を出した。



「じゃ、キス、してい?」



「………へっ?」



「俺、海にキス、したい。
………ダメ?」



―いやいや。付き合ってもいないのに。



ずっと思ってたけど、
付き合ってもいないのに、
そんなコト、しちゃいけないと思う…。



そんな考えが頭を駆け巡り、
どうしたらいいのか、
必死に悩んでいると…。




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