プロテクト・ストーリー?
プレゼントという名の口実。蒼SIDE
「新規契約でよろしいですか?」
「あ、はい。」
「では、こちらにサインを…、」
―俺が海にやるプレゼント。
それは………、
「自分と同じケータイをあげるとか、
悪趣味だろ。付き合ってもねーのに。」
「うっせーな。ほっとけよ。」
iPhone。
いずれ、ケータイは要るんだ。
どうせ要るなら、一緒のにしたいだろ。
………結局、全く一緒というのは
ダメかなと思い、色違いにした。
(俺、黒。海、白。)
―んで、俺にダメ出ししてきたムカつく奴は、
「ハイハイ。
いーからブツを寄越せ。千架斗。」
三枝 千架斗【サエグサ チカト】。
24歳。既婚者。エリート刑事。
コイツは、俺の幼馴染みで、
小学校から大学まで一緒。
(大学は学部違うけど。)
一応、親友で、拓とも仲が良い。
「コレ使うのも、
ストーカー行為に思えるんだけど?」
「俺は海の保護者だ。問題ない。」
―その、ブツとは………、