プロテクト・ストーリー?
「ね、まさか、だけど………、
同棲相手の彼とえっちしたとか…、」
「はあ!???
んなわけ、ないでしょっ!?
有り得ないよ!!」
「だ、だよね…、
だけど、それって…。」
―そう言って、私の首筋を指す、亜美。
私は指されたところを指でなぞってみた。
―すると、先日の出来事が
フラッシュバックした。
「…ね、ねぇ、」
―気になったことを
亜美に確認しようと口を開いた。
「ん?」
「キスマークつける時って、
ちくって痛みが走る?」
亜美は長年付き合ってる彼氏いるし。
多分、経験もある。
だから、きっと教えてくれるハズ…。
「うん、一瞬、『痛い』って思う。
その後陥る感覚は人によるけど………。」
そう言って、珍しく頬を赤らめる亜美を見て、
なんとなく、言いたいことがわかった。
「…多分、コレ、キスマークだよ。」
「じゃぁっ!?!?」
「ない!それはない!!
何にもしてないよ!!!」
私は、必死に否定した。