プロテクト・ストーリー?



「ちょっと、落ち着いて!!
全部話すから!!」



私が慌ててそう言えば、



「わ、わかった…。落ち着く…。」



―よくよく考えると、
亜美が動揺するなんて珍しい。



取り乱してまで、
私を心配してくれてるのかなと
思うと嬉しくなった。



「昨日ね、気分転換って言って、
外に出掛けたの。
フツーにバッティングセンターとか、
スポーツ楽しんでただけだよ?
その帰りに車の中で、



…き、ききキスされた…。
その時に、ソコにもちくってなったから、
多分、それだと思う…。」



「キス、されたの?」



「…された…。」



そう言って、私はコクンと頷いた。
鏡を見なくても、
顔が真っ赤に火照っていることがわかる。



亜美の言葉は大抵が正しくて。
私に現実を見せてくれるから、
ちゃんと話しておいた方が
いいかと思って、報告した。



…だけど、コレは、本当に恥ずかしい…。



「…何で?」



「え?」



「…何で、抵抗しないの…?」



「えっ………、あっ………!」



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