プロテクト・ストーリー?
「止めとけ―っていいたいけど、
言えないわ。」
そう言って笑って私の頭を撫でた。
「ちょっと、話さない?」
そう言って亜美は公園に連れ込んで、
「はい。」
「ありがとう。」
私の好きなミルクティーを渡してくれた。
「心って、自分自身で自由に
動かせる程、単純にはできてない。」
そう言って、亜美は私を優しく見た。
「私の彼氏さ、律人【リツト】
って言うんだけど、年下なんだよねー。」
―亜美と恋愛話するのは初めてだ。
あんまり、
彼女が話したがらなかったから…。
彼氏がいることは知っていたけど、
その人についても
詳しく聞いたことはなかった。
「そうなんだ…。」
「しかも、三歳も年下。」
意外と言えば、意外。
亜美には年上の大人っぽい人と
似合うイメージがあったから。
「ちょっと、意外だ…。」
「まだ、中学生だよ、中学2年生だよ。」
そう言って亜美は軽く笑う。
「でも、年の差とか関係ないし…。」
「確かにね。今ではそう思うけどね?
幼馴染みだったからずっとずっと好きだった。
けど、本気で付き合いたいと思ったのは、
私が中学2年の時だった…。」