空色デイズ ~陸上部エース♂×陸上部マネージャー♀の危険な取り引き~

その言葉に「はい」と即答できなかった私に、先輩が口を開くことはなかった。



安易に口にしない事柄から察するに。



それは、まだ。覚悟ができていない私にとって。



きっと、重たいもの。



先輩は、哉太がこれ以上もう傷付かないよう守っているように思えた。



だから、私に逃げ道まで作って――。

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