【短編】恋しちゃダメですかっ?
ブルブルブル


ミツの携帯に着信音が鳴り響いているはず。



「あら、もしもし、
ミツよ。」


ぐわっ、やっぱりここでもかい!?



「ことね、なぁ〜に?
急いでるから、用件だけにしてね。」


ええ〜?
ミツちゃん、ふつう親友なら、ぐたぐたとつまらない話をしてもいいと思うけど〜?



「ことね、早く用件を。」

まじですかぁ?



「明日ね、暇?
よかったら、海にいかない?」


用件だけ、伝えたぞ!!



「な、なんですって?
海ですって!?」


「ミツちゃん
…海がなにかぁ?」



「日焼け止め、たくさん塗って、日傘さして、黒いお洋服きていかなきゃあだわ。」



行く気まんまんじゃん!!


「ことね、ミツよ。
ミツは水着は着れないからん〜。」



「ミツちゃん、わかってるから。
でも行くのね、それでも行くのね。」



「じゃあ、明日迎えにきてね。
おやすみ、ことね。
早くねないと、お肌に悪いことよ。」



ってか、ミツちゃん
海のほうが、お肌に悪いとおもうんだけど・・・



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