【短編】恋しちゃダメですかっ?
祈祷師
次の日


ことねが学校から帰宅すると、いつもはまだ帰ってくるはずのない、ゆきときよが、すでに帰宅し、リビングで何やら、ヒソヒソと二人で話をしていた。



「ゆき、きよ、今日は二人揃って早いんだね。」



「そ、そうだよ。
今日の夜にお客さんがくるからさ。」



「…お客さん?」



「ことね、あ、あんたは、今日は用事ないんだろっ。今日は家にいな。」



「どうして〜?」



「いいから〜いいから。
自分の部屋にいたらいいから〜。」



ゆきは、ことねの背中を押し、階段の下からことねを見上げ、顎で部屋にはいるように合図した。



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