【短編】恋しちゃダメですかっ?
『でもね、あくびちゃんは、僕のことが見えるらしくて、僕がこの部屋にはいらないように、ずっと祈ってくれて…
だから、僕は、ここに入る前に阻止できたんだよ。』

そうだったんだぁ。


あくびちゃんは、小太郎を守ってくれたんだね。


「だから、ウインクしたんだぁ。」


『ん?…なに…?』


「うんん、何でもない。」

ことねは、にこっと笑い、首を傾けた。





「そういえば、小太郎、前に言ってた、私へのお願いって何?」


『君にたいへんな思いをさせるかもしれないし、無茶なお願いかもしれない。
それに、そうなってもいいか、わからないしね。』



「いいよ。私、引き受けてあげる。
小太郎のためになるなら、頑張るよ。」



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