【短編】恋しちゃダメですかっ?
雲ひとつない、澄み切った青空がどこまでも続いていた、そんな、ある日。


僕は、ぼっっと外を眺めていた。


その時、小学生とおもわれる女の子三人が、1つのブランコを取り合い、もめているのを目撃した。



僕の瞳にはいってきたのは、ブランコでもなく、少しお姉さんだと思われる二人でもなく、白いひらひらのワンピースを着た、ただ泣いているだけの、瞳がくりっとした、少女だった。


多分、ブランコに乗れなくて泣いている…のかな?


僕と同じ位の女の子。


僕の小さな心臓は、少女を見るだけで、ぴくりと跳ね上がる。



この頃、僕にはこの感情がなんなのか、わからないでいた。



次の日も、次の日も、三人で来たけれど、結局、ブランコに乗るのは、二人だけで…


彼女はいつも泣かされていた。



四日間、それは繰り返され、五日目には、彼女たちの姿が、ばたっと消えた。



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