【短編】恋しちゃダメですかっ?
ボサボサの髪をくしゃくしゃと掻きむしりながら、きよが、リビングに降りてきた。


いつもなら、起きるのが遅い、ことねが今日は早起きで、きよを待っていた。


「きよ〜おはよっ〜。」


「ことね、珍しく起きてんの?」


「きよに、話があってね。」


「…話って?」


「あのさぁ、山田さんちの、猫、たしかコナンくんっていったかな?」


「コナン?コナンがどうかしたぁ?」


「もしかして、ぐわっ、その猫、きよと仲良しだったりしてぇ〜?」


「そうだけど〜
なんで〜?」


「うわぁ、ラッキー。きよ、大好きだよ。」


「…??」


「あのね、その、コナンって、凶暴なんだよね…私触れないかな?
できれば、肉球をぷにょぷにょって。」


「はぃ?ことね、あんた、どうした?おかしくなったか?」


「お願い、コナンくんに会わせて。どうしても会いたいの。
それで、この話、誰にも言わないでほしいの。
ゆきには絶対に内緒だよ。」


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