【短編】恋しちゃダメですかっ?
運よく、今日からパパとママは3日間、温泉旅行にでかけるし、ゆきは、デートのはずだし、たしか、きよは会社の飲み会で、帰ってくるのは遅いはず。


今日は誰にも邪魔されず、すんなり物事が運ぶはず。

念のため、ゆきに遅く帰ってくるように、言っておこう。


ゆきの部屋の前に立ち。


「ゆき、おはよう。
入っていい?」


「いいけど〜こんな朝の忙しい時になんなの?」


ことねはゆきの部屋に入り。


「あのさぁ、今日はたしか仕事終わってから、彼氏とデートっていってたよね。」


「そんなこと、あんたに言ったか?」


「言った、言ったよ。」


「そう。
私のデートが何か?」


「今日は彼氏とお泊まりなんて、どうかな?って思って…
パパとママもいないし、いいんじゃあないかなぁ?あははっ。」


「あんたみたいな子供にそんなこと、言われたくねーよ。
何があろうと、今日は帰ってくるの。
なんか知らないけど、そのつもりでね。」


「彼氏と一緒にいたくないの?」


「子供には関係ねーの!!」


「ああ、会社、遅れるじゃん。
もういい?」


ゆきったら、お泊まりしたらいいのに〜


「はぁ〜じゃあ、行ってらっしゃい。」


ドアをおもいっきり閉められた。


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