【短編】恋しちゃダメですかっ?
きよにも、いっとかなきゃあだね。


今度はきよの部屋の前に立ち。


「きよ、おはよう。
はいっていい?」


「いいけど、今、準備中で忙しいの。何?」


「うん、部屋に、はいるね。」


ことねは、バタバタとしている、きよの横に並び。


「きよ、今日さぁ、飲み会でしょ?
パパもママもいないから、ゆっくりしてきたらいいのに〜
なーんて。」


「ゆっくりかぁ?ほんとだね。
久しぶりの飲み会だしね。でも、彼氏が心配するんだよね。
だから、早く帰ってくるよ。」


「いいんだよ、今日はゆっくりしてきたら。」


「変な、ことね。
帰ってから、彼にメールしなきゃあだから、早く帰るからね。」


「いいのに〜。」


「忙しいから、じゃあね。」


きよは、ことねにヒラヒラと手をふり、早く出て行くように、目で合図した。



彼とラブラブもいいけど、今日はゆっくりでいいんだよ。





< 66 / 83 >

この作品をシェア

pagetop