【短編】恋しちゃダメですかっ?
「みんな、おはよっ。」


「ことね、なに、なに?その顔〜あんた、疲れてる。」


勢いよく寄ってきたのは、友達の、まゆみとルカ。


まゆみがこれまた勢いよく、叫ぶ。


「ねぇ、ちょっとルカ、ことねの顔みて?」


「お、お婆さんみたいじゃん。」


げっ。

そういうこと言う?


「だって〜毎日寝不足で〜。」



「あんた、それじゃあ、やっぱり彼氏できないわ。」

や、やっぱり?


「夜、なにして、寝不足?」


まゆみがまた横はいり。


「なにしてって?
それはいえない。」


「なんで?怪しいなぁ。」


もう、詮索しないでよ。



あたしだって、好きで寝不足してるんじゃあないのに〜





「そうそう、明日、みんなで海にいかない?」


「みんなって?」



「ミツと、ルカと、あっ、あんたの姉ちゃんたち。」


「いいけど、ねむたぁい。」


「あんたは、海で寝とけば?」


「そんなぁ〜。
せっかくの海じゃん。」


「たまにはさ、海にいってさ、いい男みつけるとか?」



「まゆみ、いいねぇ〜。」


「じゃあ、決定ね。」


はやっ。



「じゃあ、ゆきときよにもきいとくよ。」



「よろしくね。」



海にいって、いい男?

さすが、まゆみとルカだぁ。


んでも、ミツは嫌がるだろうなぁ。



ああ〜

でも、寝させて!!



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