彼が幸せであるように
 
 
 
カレーを食べ終え、
芽衣とバイバイしてから
次の授業の教室に向かった。
 
食堂を抜けるとすぐに見えるラウンジが
少しざわめいている。
 
 
―――なんだろう。
少し気になってラウンジを覗くと、人だかり。
  

というか…女の子ばっかり。
 
 
「授業終わったらあそぼうよ~」
 
「連絡先おしえてー?」
 
 
甲高い声と、
匂いがキツイ香水に少しクラッとした。
 
キツイ香水の匂いが
混ざりに混ざって、本当に気持ち悪い。
 
出よう。
ラウンジを出ようと、
ドアを開けようとしたその時―――。
 
 
 
 
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