彼が幸せであるように


「ごめんごめん、はしゃぎすぎた」
 
息を吸って、少し落ち着いてから辺りを見渡す。
 
…公園だ。
 

すごく小さい。
子供用って感じ。
 

でも、楽しそうな公園とは違う。
さびれていて、暗くて、なんか…。
 
ここが、思い出の場所なの?
 

「俺達が3年生の時、よくここに行ってたんだよ。
ほら、ここから学校が見える」
 

結城くんが指を指したほうを見ると
確かに通っていた小学校が見えた。
 

「ほんとはもっと綺麗だったんだよ。変わったなあ」
 

懐かしさを感じながら、結城くんは言った。
 

「俺、ここで雪音にプロポーズしたことあるんだよ」
 
「え!?」
 
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