彼が幸せであるように


思い出せないけど
きっと昔の私も、
 
結城くんのことを―――。
 
「…すき…」
 
聞こえるかもわからないような小さな声。
 
でも、
ちら、と見上げた時、彼が嬉しそうな顔をしていて
 
 
ああ、伝わったんだ…って。
すごく安心した。
 


< 36 / 51 >

この作品をシェア

pagetop