彼が幸せであるように


「あ、そうだ雪音。明後日の日曜ひま?」
 
「え、うん。暇だよ」
 
急に問いかけられてすこし驚きながら返事をした。
 
「じゃあさ、デートしない?」
 
デ、
デート…!!
 
そういえば私達、休日は一回も会ったことがない。
毎回授業終わりに遊びに行くだけだ。
 
「したい!!」 
 
勢いよく答えると、結城くんはふはっと笑った。
 
 
キュン
 
この効果音って、こういう時使われるんだな……。
今すっごく、キュンキュンした。
 
「じゃあ12時に駅前で待ち合わせ、でどう?」
 
「大丈夫だよっ!たのしみ!」
 
「ふっ、俺も」
 

< 46 / 51 >

この作品をシェア

pagetop