彼が幸せであるように


ぶわあと溢れ出す思い。
私は結城くんと出会ってから、心臓の高鳴りが抑えられない。
 
「じゃあ…また」
 
その言葉と共に、結城くんにぎゅうっと抱きしめられた。
気付けば家の近くに着いていた。
 
「……うん」
 
離れがたい。
ああもう、ほんとうに
大好きなんだ。
  
 
結城くんが帰るのを見送ってから、
急いで家に入った。
そのまま部屋に行き、クローゼットを漁る。


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