そばにいたこと
第5章 罪を抱えて
そばにいたこと
だけど、いつの日か僕は食事を摂り、いつの日か風呂に入り、いつの日か大学に通っていた。
いつの日か、特別支援の教師を目指し。
いつの日かスクールカウンセラーの資格を取った。
人間なんて弱いから、ずっと悲しみに浸ることさえできなくて。
ただ、前を向いて歩き続けることで、悲しみを、罪を塗り替えていくんだ。
そして、心の中に住む君の面影は、次第に薄れて。
いつか思い出すことさえ、ままならなくなるんだろう。
それが、人間だから――――
この物語に、続きはない。
僕は、現在進行形でこの話を語ることさえできない。
そう、「思い出」という形でしか。
だけど、確かにあの時僕は、君のそばにいた。
これからもずっと、そばにいたいと願った。
そしておそらく君も、そう思っていた。
だけど。
そばにいたこと、それは紛れもなく、僕の一生の罪なんだ―――――――
*・゜・゚+.*・゜・゚+.*・゜END・゚+.*・゜・゚+.*・゜・゚+.*・゜
いつの日か、特別支援の教師を目指し。
いつの日かスクールカウンセラーの資格を取った。
人間なんて弱いから、ずっと悲しみに浸ることさえできなくて。
ただ、前を向いて歩き続けることで、悲しみを、罪を塗り替えていくんだ。
そして、心の中に住む君の面影は、次第に薄れて。
いつか思い出すことさえ、ままならなくなるんだろう。
それが、人間だから――――
この物語に、続きはない。
僕は、現在進行形でこの話を語ることさえできない。
そう、「思い出」という形でしか。
だけど、確かにあの時僕は、君のそばにいた。
これからもずっと、そばにいたいと願った。
そしておそらく君も、そう思っていた。
だけど。
そばにいたこと、それは紛れもなく、僕の一生の罪なんだ―――――――
*・゜・゚+.*・゜・゚+.*・゜END・゚+.*・゜・゚+.*・゜・゚+.*・゜