最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「生地は安いものを使っているの、でも、そんな風には見えないでしょ?」


「うん! すごく素敵!!」


普段着でもパーティードレスにもなりそうな服ばかりだ。


とても高価そうに見える。


「ママが昼間家にいて暇をしてるって思ったんでしょうね。『君もまた仕事をしてみないか』って言ってくれたの」



あたしは。昨日ママがここでずっとテレビを見ていたことを思い出した。


制覇さん、ちゃんとママの事を見ていてくれてるんだ。


そう思うと、すごく嬉しくなった。


「ママ、これを売る仕事をするの?」


「えぇ。ネット通販と、制覇さんの会社の一階に小さなお店を開くことになったの」


「すごいじゃん!!」

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