最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
予想していなかった言葉に、あたしは目を丸くする。


「夕食の準備の時もそうだし。夕食中の時も俺と目ぇ合わせなかったろ」


「そ、それは……」


海都の笑顔にドキドキしたから。


なんて、本人の前で言えるワケがない!!


あたしはなんと答えていいのかわからず、黙り込んでしまった。


「なんとか言えよ。お前、俺のこと嫌いなのかよ」


「そんな、嫌いなんかじゃない!!」


「じゃぁ、なんで避けてんだよ……」


海都があたしの前にしゃがみ込み、グッと顔が近くなる。
< 155 / 488 >

この作品をシェア

pagetop