最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
だって、男の子に保健室に運ばれた事なんてないんだもん!!


昨日沢山ご飯食べちゃったし、きっと重たかったよね?


それにそれに……。


微かな記憶をたどって行く。


あれってきっとお姫様だっこって、やつだよね……。


ほとんど意識はなかったものの、あの手のぬくもりやガッシリした腕の感覚は覚えている。


意識し始めてしまえば恥ずかしくて海都の寝顔を見ることもできない。


ど、どうしよう。


心臓がドキドキして顔がほてってくる。


あたしは布団を頭までかぶり、キュッと目を閉じた。
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