最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
ベッドの中から手を伸ばし、そっと海都の前髪に触れる。


サラサラの髪がまるで絹のようだ。


スッと通った鼻筋に長いまつげ。


綺麗……。


男なのに思わずその寝顔に見惚れてしまう。


これならクラスの子たちが騒いでも仕方ないよね。


あたしだって、ドキドキしちゃうんだもん。


その時だった、海都のうるんだ唇が開いた。


「……みーちゃん……」


え?
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