最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
申し訳なさそうに頭をかく。


「そ、そんなことないよ!! あたしの方こそ、サボらせちゃってごめんなさい」


あたしは慌ててそう言い、頭をさげる。


なんか、海都とこうして普通に話ができているなんて夢みたいだ。


相変わらずドキドキしているけれど、海都の表情に冷たさはない。


「教室に戻ってカバン取ってくるから、お前はここで待ってろ」


「うん……ありがとう」


そう言って、あたしは海都の背中を見送ったのだった。
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