最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
☆☆☆

2人のカバンを持って戻って来た海都も、いつもと違って優しい言葉をかけてくれた。


倒れちゃったからかな?


と、思ったけれど帰り道の途中でそれは違うという事に気がつかされた。


「さっき、保健室で懐かしい夢見たんだ」


「懐かしい夢……?」


2人で並んで歩きながら話をする。


こうしていると、なんだかずっと昔からの知り合いみたいな感覚になってくる。


「ガキの頃、砂浜で可愛い女の子と遊んだことがあるんだ」


「そう……なんだ……」


そう話す海都は懐かしそうに目を細め、少し微笑んでいる。
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