最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
まるで好きな人を思い出しているような表情だ。
その子が、『みーちゃん』なの?
そう聞きたい気持ちをグッと押し込める。
海都がずっと好きな人。
その人がいるから、海都は誰とも付き合わない。
「あの子がいた時、俺すげぇ楽しかった」
海都がそう言い、あたしの周りにだけ生温かく湿った風が吹いて行った。
それ以上、聞きたくないな……。
自然と速足になっていく。
それに気づかず、海都は『みーちゃん』との思い出の話を進めていく。
その子が、『みーちゃん』なの?
そう聞きたい気持ちをグッと押し込める。
海都がずっと好きな人。
その人がいるから、海都は誰とも付き合わない。
「あの子がいた時、俺すげぇ楽しかった」
海都がそう言い、あたしの周りにだけ生温かく湿った風が吹いて行った。
それ以上、聞きたくないな……。
自然と速足になっていく。
それに気づかず、海都は『みーちゃん』との思い出の話を進めていく。