最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「わかった。その代わり、未玲ちゃんも《鬼龍》の正式なメンバーになってもらう。それでもいい?」


「あたしが《鬼龍》のメンバー!?」


思わず大きな声が出る。


「あぁ。俺たち兄弟なら、未玲ちゃんにもやれるハズだろ?」


そう言って歯をのぞかせて笑う陸真さん。


あたしが暴走族のメンバーだなんて……そんなのできるワケがない。


でも、ここでひいたらあたしはずっと《鬼龍》のカヤの外かもしれない。


あたしはグッと拳を握りしめて、陸真さんを見た。


「わかりました。あたし、メンバーに入ります」


その返事に、今度は陸真さんがひるんでしまった。


まさか、了承するなんて思っていなかったんだろう。
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