最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「そんな風にしてると玉が見えないだろ!」


そう言いながら、海都は容赦なくテニスボールをぶつけてくる。


ボールはあたしの右足に直撃した。


「痛っ……」


「しっかり目ぇ開けて見ないからだ」


そんなこと言ったって……。


海都の投げるボールは早いし、目がついていかない。


よける暇がないんだ。


「仕方なねぇな。少しスピードを落としてやるから、今度は全部よけろよ?」


「う、うん。わかった」
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