最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
そして再び5つのボールが放たれる。


今度はさっきよりもゆっくりで、目で追う事が出来た。


右、左、右。左。


体を左右に揺らし、玉をすべてよけていく。


「できた! 今ひとつもぶつからなかったよ!」


嬉しくて飛び跳ねるあたし。


「ま、最初はこんなもんか」


と、海都は笑った。


あ……また、あの笑顔が。


ドクンッと心臓がはねる。


「頑張ったな」
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