最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「俺」


たった一言そう返事が返ってくる。


海堵だ……。


「入るぞ」


返事を待たずにそんな声がして、ドアが開いた。


あたしはのそのそとベッドから起きだす。


「なに?」


「お前、泣いてたのか?」


突然海堵がそう言い、あたしの頬に触れてきた。


ドキッとして後ずさりをする。


「な、泣いてなんかない!」
< 237 / 488 >

この作品をシェア

pagetop