最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
☆☆☆

それから2時間後。


3つのダンボールはいまだに1つしか片付いていない。


あたしは散らかった室内を見回し、軽くため息を吐き出した。


「あたしって、片づけるの苦手なんだ……」


小さなアパートで暮らしていたため、荷物はのほとんどはクローゼットにしまわれていた。


だから、掃除といえば掃除機をかけるくらいしか、したことがなかったんだ。


こんなに広い部屋だと、何をどこに置いておくか。


ということ考えるだけで随分と時間がかかってしまう。


「こんなに綺麗な部屋、汚したくないしなぁ……」


片づけをしながら一通り部屋の中を見て回ると、シャワールームとトイレがあることに気が付いた。
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