最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「……うん」


あたしは海都の言葉に頷いた。


「もし、本当に裏切られていたとして、それがどうしても耐えられないことなら……」


スッと海都の右手があたしの背中に伸びた。


そのまま力が込められて引き寄せられる。


海都は両手であたしを包み込んだ。


暖かくて、すごく落着く。


「女子高へ戻ればいい」


「えっ……」


そんな事を言われるとは思っていなかったあたしは目を見開く。


「ただでさえ生活環境がかなり変わってるんだ。無理しなくていい」


「で……も……」
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