最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
荷物の重みでなかなか上げることができずにいると、後ろから腕が伸びてきて万結の荷物に手をかけると、簡単に棚へと上げてくれた。


「あ、ありがとう!」


ホッとして振り向くと、そのに海都が立っていてあたしの心臓はドキッと跳ねた。


「どんくせぇな」


ボソッと呟く海都。


意地悪だけど、でも心臓はまだドキドキしている。


距離、近いし……。


「ほら、お前のぶんも荷物あるんだろ?」


「う、うん」


慌てて海都に自分のバッグを渡すと「なんでこんなに荷物が多くなるんだよ」と、文句を言いながらも棚へ上げてくれた。
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