最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
コソッとあたしの耳元で囁く万結。


その頬はピンク色にそまっていて、まるで片思い中の少女のようで……。


あたしは思わず「ダメ!!」と、叫んでいた。


万結は驚いたよう寝にあたしを見つめ、海都は何事かと立ち止まって振り返る。


「ダメって……なにが?」


万結が首をかしげる。


その瞬間、あたしは一気に顔が熱くなっていくのがわかった。


きっと真っ赤になっているに違いない。


「な……なんでもない!!」


あたしは赤い顔を隠すためにうつむき加減になり、2人を追いこしてバスへと向かう。
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