最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「へ?」


と、首をかしげると同時に引っ張られ、海都の胸に倒れ込む。


急に近くなった距離にあたしは一気に顔が熱くなっていくのがわかった。


「か、海都起きて!!」


腕の中でバンバンと海都の胸を叩く。


すると、海都は少し唸り声をあげてうっすらと目を開けた。


「なんで俺に抱きついてんの?」


開口一番にそんな事を言うものだから、あたしは「自分がしたんでしょ!」と、怒鳴りながら飛び起きた。


「そうだったか?」


海都はあくびをしながら伸びをする。
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