最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
陸真さんがそう言い、写真を手に取る。


小さなお店の前には茶色いレンガの花壇が描かれている。


ママらしく華やかで可愛くて、そして誰にでも愛される雰囲気のあるお店だ。


「開店はいつごろなの?」


「来月の末くらいを目安にしているわ」


「そうなんだ!」


あたしはようやくママから身を離し、イメージイラストを見つめる。


これがママのお店。


今までずっと1人で頑張って来たママの大切な夢。


「今日はみんなでお祝いしようか!」



嬉しくって、あたしはそう言っていた。


もちろんみんなも賛成してくれて、今日は子供たちでご飯を作ることになったのだった。
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