最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
なんて、好き勝手言っている。


いきなり大勢で乗り込んで行って、しかも負けたくせに!


あたしはムッとながらその部屋へと足を踏み入れた。


とたんにアルコールとタバコの匂いが鼻をついた。


ツンッとする刺激臭にあたしは思わずむせ込んでしまった。


「誰だ!?」


ヤバッ!


見つかった!


咄嗟に口を押さえるが、もう遅い。


狭いアパートの中、玄関と部屋を隔てていた薄いカーテンの向こうから5人の男たちが顔を出した。
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