最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
その瞬間、「あっ!!」と、あたしは声をあげた。


5人はチーム名の通り全員金髪で、その中の2人に見覚えがあったから。


「なんだ、ナンパ野郎か」


海都がフンッと鼻をならす。


そう、あたしが修学旅行中に砂浜でナンパしてきた、あの2人組だったのだ。


「なになに? 未定お姉ちゃんと海都お兄ちゃん、知り合い?」


空李君が興味津々に聞いてくる。


「あぁ、ちょっとな」


海都がそう返事をする。


「お前、《鬼龍》のメンバーだったのかよ」


「どおりで、あの強さ……」


2人はすでにたじろいている。
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